幸せ

5年生の冬

ふたりが言う

「オレたち

 みんなに不幸だと思われてるんだ

 遊べないから」

「本当はすご~く幸せなのにな」


今は旅行にも行く時間がないけれど

海や山に行った

たくさんの情景が彼らにはあることや

テストで出た地球温暖化のテーマから

脱線して宇宙の話になったり

算数の時計の問題から

月と地球の関係を連想し

それを熱く語る母がいることを

特別に幸運だと

思ってくれているらしい

何より嬉しいことだ


夫が歯磨きを後回しにしたふたりに

怒鳴った

「言われる前にしろ

 何度も同じことを言わせるな」

陸がめずらしく反論

「ちゃんと磨くんだから 

 いいじゃん」

その後もこじれて

夫は怒って階下へ


「今年は受験だから

 努めて穏やかでいて」と

頼んだばかりだったのになぁ


翌朝 夫は

仕事で使ってるパソコンを

自室へ引っ越し

つまり

常時自室にいるってこと


「俺たちと一緒に居たくないんだよ」

と子どもたち

本当にそうかもしれない


うまくいなかいな

うち

青空通信

双子の子育てや離婚、自分の成長、 他の方々から頂いた言葉、 出会った言葉を綴っています。

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