知らないか知っているか
自分の人生は
自分で決めようと思っていたが
せっかくお金を払って
占ってもらったのだから
タイミングは守ろうと思った
2013年は
何も言ってはならない忍耐の年だ
車をそろそろ買い換えたかった
生活にはまだ必要だし
そのうち子どもが免許を取るだろう
夫は「車なんかいらない」と
自分の生活しか考えない
子どもたちが自分の部屋で
過ごす時間が増え
よくブレーカーが落ちる
その度に 大声で
暖房をつけるな などと怒鳴る
家族の年賀状を作っている私に
「年賀状なんか興味がない」と
そんなとき
駅のホームで
フィリピン人らしい女性と夫が
抱き合っているのを娘が見たと
義姉から聞いた
2013年が終わるのが待ち遠しかった
紅白が終わり あと15分が長かった
2014年の正月
義父と再び話した
私の気持ちを理解してくれた
翌日夫とも話した
本気の人も遊びの人もいた
嘘もついた
と夫は認めた
女の人がいたことを私は知っていた
私が知っていることを夫が知らない時
不機嫌で 荒い態度
廊下の子どもたちのカバンは
蹴って隅にどけられた
本気の人のことも
遊びの人のことも
知っていたと告げると
態度は180度変わった
何年かぶりに謝られた
子どものカバンは
そっと手で動かされた
私が知らなければ
何をやってもいいと
思っていたのか
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