アラスカ
アラスカから帰国して数日後
夫は出て行った
いつでも来るからと
犬に会いたいから
来て散歩すると言う
断った
自分には何もない
君は子どもも 犬も
猫もいるじゃないか
と彼は言う
言わなかったけれど
それらは
私が大切にしてきたものたちだ
彼は
それらをいらないものとして
あつかってきた
いまさら何を言うか
2014年9月11日
離婚届を出した
子どもたちは中学3年
私は48歳
もう何年も苦しんできたので
何も感じなかった
離婚届にサインをもらうとき
「アラスカに始まり
アラスカに終わるけど
ちっとも私たちに
感動を分けてくれなかったね」
と言った
夫は無言だった
元夫は子どもたちへメールを送った
自分の責任だと書きつつ
幸せではなかったと
私は何を言われても
これからの子どもとの生活が大切だ
お金は必要なものだから
激せず黙っている
結局お金のことでは
その年の12月31日までもめた
義父に相談すると
あいつの言ってることは分からない
あなたは子どもを育てていくのだから
と味方になってくれた
元夫はメールで「絶望した」と
…絶望って
そんなに簡単なものじゃない
感謝が足りないと最後まで言われた
感謝していると言っても伝わらない
その感謝の気持ちは
他に返そうと思う
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