身重

夫が17日間のアラスカ旅行に出発し

留守番

友人たちに電話をしたり

 来てもらったり

新しい家には邪気があって

人をたくさん招くとよいと聞いた

邪気が心配というより

できるうちにと多くの友人を招いた


8月18日 24週5日

左下腹に妊娠線らしきもの発見

とうとう来た

できませんようにできませんように

祈るようにクリームを塗っていたが

だめだった


8月23日 25週3日

詳しい検査で

ふたりともの男の子とわかった

陸が982g 海が903g

よく育っている

どちらのどこが動いているのか

分らないが おなかのあちこちが動く

子育てと名付けの本を買った


8月29日 さっそく買い出し

肌着・ベビーウエア・哺乳瓶等々

なんでもふたり分だ


8月31日 26週

夫がアラスカから戻った

行かせてくれてありがとう

感動した この経験を

子どもたちに伝える と


徒歩5分のスーパーが遠い

ゆっくりゆっくり歩いて行き

ゆっくりゆっくり帰る


なみの散歩に

不安を感じるようになってきた

散歩は夫に任せ

会社への3分間の往復だけ

なみと共に歩くようにした

会社に税務調査が入ることになった


9月7日 胎動が強くてよろける

地下鉄の長い階段がつらくなり

病院の往路はタクシーにした

陸が逆子になった

貧血になり鉄剤が処方された


9月21日

陸の逆子が治ったら海が逆子になった

陸の頭7.9㎝ 海の頭7.5㎝

心音はとても早く母親の約2倍はある

疲労でまたじんましんが出た

病院の復路も

タクシーに乗るようになった

どのドライバーさんたちも

「もうすぐですか?」と聞いてくる

双子なんですと説明すると

「でかしたね」

「一度ですんでいいじゃない」と

近所を歩いていても

見ず知らずの人が話し掛けてくる



「健康体」

10月4日 頭7.8㎝

診察後出血し 翌日も出血

貧血で頭から血が引く感覚

海が逆子のままなので

帝王切開になるかもしれない 

本にも双子は帝王切開の可能性が高い

とあったので

そういうものだと思っていたが

逆子を治す体操を少ししてみる


友人に話すと 驚いたことに

自分で治したと友人は言った

なんでも腹の上から

胎児の頭と尻と思われる所に手を当て

ぐるっと向きを変え

しばらく押さえておくそうだ


私の場合ふたりなので

どちらの尻やらわからないので

試さなかったが


10月16日 両親学級

夫が妊婦体験服を着る

「勉強になった」と


10月18日 逆子が治った

ひとり2㎏もある

普通分娩も可能かもしれない


10月22日

立ったり座ったりがつらい

仕事も家事も大変


10月26日

診察に行くと看護婦さんから

「また診察に来れましたね」と言われた

子宮の許容量は約5㎏だそうだ

重みに絶えられず出産となる

出産予定日は普通40週だが

双子は1ヶ月早い36週が

満期と考える

そして 多くは

その1ヶ月前の32週頃から

安静入院するそうだ

予定日が同じ頃の双子の妊婦は

もう1ヶ月近く前に入院したという

血圧も正常で

糖もタンパクも出ない

医師も看護婦も驚く順調ぶりで

入院が先伸ばしになっていた

子宮口が1㎝開いているので

あと1~2週間で出産でしょう

一層無理せず気を着けて

経膣分娩でいきましょう

と言われる

内診後はまた出血


28週頃まで

犬の散歩をしていたのがよかったのか

ずっと仕事を続けていたのがよかったのか

赤ちゃんの成長にとって

おなかの1日は外の1週間と聞いた

36週の満期まではおなかで育てたい


ずっと帝王切開だと思っていたので

不安だった

痛そうだし

どういう痛みがきたら陣痛なのかとか

さっぱりわからない



「満期」

会社が自宅から徒歩3分とはいえ

ほんの少し歩くだけでも

腹が張って痛む

途中何度か立ち止まり

痛みが治まるのを待つ

胎児が下がってきているようだ

数分しか立っていられない


腹囲は100㎝を超えた

かなり前から

妊娠線は背中の方まででき放題

ちょっと体を動かしただけで

ピリッと肉が裂ける

どうにでもなれという気分

足を広げて座ると

腹が椅子の座面にくっつく

一日一日をハラハラしながら過ごす


11月1日夜中

ひどく痛み苦しむ

このまま出産かと不安になるが

40分程で治まった 眠れない

仕事中も少し動くだけでつらく

胎動でも痛む 気持ちも沈む


11月2日 子宮口の開き1.5㎝

出産間近とのこと

血液検査・心電図・レントゲン


11月3日 仕事を休み

本格的に自宅に缶詰

家の中でも動くのが困難で憂鬱


11月5日 36週!

なんとか満期を迎えた!

3日間だけでも軟禁生活には滅入った

不安で 子どものいる友人に

電話をかけ情報収集した

これが陣痛だってわかるの?

何時間かかった?

痛かった?などと

皆言うことがバラバラで

不安は変わらない

とにかく満期を無事迎えたのだ

入院しなかったし

仕事も予定どおりこなしたし

よく頑張った

大好物のスパークリングワインでお祝いだ!

明日から会社にまた出て少し体を動かそう!

青空通信

双子の子育てや離婚、自分の成長、 他の方々から頂いた言葉、 出会った言葉を綴っています。

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