卒園

幼稚園の年長のバレンタインデーに

たくさんチョコレートをもらった

陸派 海派というものがあったそうだ

こんなにモテるのは

この時がピークだろうと思った

実際そうだった


幼稚園は暖かい場所だった

子どもたちは体操服を着て

思い思いに一日したいことをする


制服は年中になってから

年に数回着るだけ

上からおさがりも譲られる

伸びたシャツの首にゴムが入っていたり

おしりに継当てがあったり


ゆっくりゆっくり育つ

贅沢な時間だった


園の行事のハイライトは

年長で行くキャンプ 

先生がた 学生や若いスタッフも

たくさん関わって

子どもたちを支えてくれた


私にとって 幼稚園の親の仕事は

思っていたよりずっとハードで

思いがけなく楽しくて

大事な友達が何人もできて

発見もあった

あの場所で あの時 あの人たちと

一緒に過ごせたことは 本当に幸運だった


卒園式が終わると虹がかかっていた

紫 藍 青 緑 黄 橙 赤

出来事や 音にも 色を感じることがある

あの時の 子どもたちの姿や 笑い声は

少しまぶしい黄色 光の色のようだった



にじが きえてしまうまえに

よくみておこう

にじが とけた かぜを

こきゅうして めをとじよう

こころのなかに いつでも

そらがみえるように

こころに ちいさな はねをつけたら

せかいを かけてゆこう

ほしが くれた かたち

うちゅうが かいた はなし

ほしを つなぐ いとを たどって

たびをしよう

どんなときも かわらない

やさしいうた きこえるよ

みかづき わらった

ぎんいろ まほう

せかいを しずかに てらしてるよ

「にじ そら ほし せかい」 ZABADAK

青空通信

双子の子育てや離婚、自分の成長、 他の方々から頂いた言葉、 出会った言葉を綴っています。

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