駄人

なみは ゴールデンレトリバーにしては

欠点だらけだった


ボール投げよりも

ボールを破壊することが好きだった

フリスビーにはほとんど興味がなかった


呼んでも

気分の乗ったときだけしか来なかった

でも ほんのちょっとでも

おやつがあれば 何でもした


鳩の死骸をくわえて逃げた

追いかけると逃げながら全部食べた

夜中 羽や骨 鳩の残骸を吐いた

 

キュウリを切る音がすると駆けつけた

転がり落ちるのをキャッチするためだ

収穫がないと だんだん体を押し付けてきた


お客さん大好き

脇にへばりついて離れなかった

テーブルと胸の間に顔をつっこみ

食べ物をねだった


廊下に置いた

大きな丸いショートケーキの

残り1/4を夜中に嗅ぎつけ

箱を開けて全部食べた

ちゃんと蓋がしてあった


病院大嫌い

診察台から飛び降りるので

床で注射

終わると満身の力で引っ張り

病院から遠ざかった


3歳すぎてからしつけ教室にも行ってみた

時既に遅し


子どもたちのおやつも 隙あらば奪った


駄ゴ… (駄ゴールデン)と

 落ち込むこともあった

でも 犬がダメなのは 飼い主が悪い

わたしが駄人なのだ


ごめんね  甘えてばっかりで

ごめんね

きちんとしたルールを教えてあげられなくて

青空通信

双子の子育てや離婚、自分の成長、 他の方々から頂いた言葉、 出会った言葉を綴っています。

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