水清ければ魚棲まず

人は澄んだ水ではなく、

濁り水の中に生きている。

体の中では菌と共生し、

体の周囲にも菌があふれる。

清濁あわせのむ、

そういうことに

馴れていかないと、

命は痩せ細る。

大人がうわべをつくろい、

陰りのない「清らか」で

「正しい」姿しか見せないと、

子どもは

おのれの中の闇や鬱屈と

どうつきあえばいいのか

わからず、

隠れる場所もなくて、

ときに歪な行動に出てしまう。


2016年10月15日

朝日新聞 折々のことば

青空通信

双子の子育てや離婚、自分の成長、 他の方々から頂いた言葉、 出会った言葉を綴っています。

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