個性
社会が子どもたちに対して、
「本当の私」を性急にさがすように
追い立てている病理を鋭く指摘している。
「自分らしさ」を急いで見つけようとして、
子どもたちは、
手近な消費空間・情報空間を
さまよわされることになる。
「自己」とは長い時間をかけて
社会的に作られるものだ、
ということを
子どもたちに理解してもらう
必要がある。
学生時代に「自分とは」と悩んだ人が、
仕事に打ち込み、
家庭を持って一生懸命生きてきて、
ある時ふとかけがえのない
「自分らしさ」に気づく、といったことは
多くの大人が経験してきたはずである。
「個性」を煽られるこどもたち
東京大学助教授 広田照幸 2005.1.16
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