諸刃 / 復讐 / くもの糸
「諸刃」
かつての私は
言葉を研ぎ 言葉の刀で
中核を刺すタイミングを計っていた
今も 怒りの炎があがる時
その思いも再燃する
しかし それが愚かなことが解った
その刀が諸刃であることも
。。。。。。。。。。
復讐に対する欲望は
人の心に巣くう寄生虫に似ている
いつかはその復讐によって
相手を滅ぼすかもしれないが
復讐を求める者の心を
確実に駄目にしてしまう
『仮装結婚の終わりに』
ジョセフ・エイミエル 作家(米)
。。。。。。。。。。
あとにはただ極楽のくもの糸が
きらきらとほそく光りながら
月も星もない空の中途に
みじかくたれているばかりでございます
『くもの糸』
芥川龍之介1892 小説家
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