回復
産後3日目
夜中に数回 海の授乳
母子ともに上手になってきたが
左を含ませるのが苦手
夜中に活動しているとおなかが空き
ヨーグルトを食べる
朝8時 歩いてNICUに行けた
陸がベッドメークで保育器から出ていて
初めて顔をよく見る
やっぱり海とよく似ている
おなかがすいて元気に泣く
鼻のチューブが取れ
はじめて口からミルクをもらうと
おいしそうに 嬉しそうに飲み
終わっても えーもう終わり?
という口をしていて可愛い
海の臍の緒が取れたそうで
看護婦さんから渡された
気分良く歩いて病室に戻り
見舞いにもらった花の水やりや
部屋の片付けに調子良く動き回っていたら
また激しい子宮の痛み
腹ばいになって寝ていると
看護婦さんか毛布と
湯タンポを持ってきてくれる
40分位で痛みが引く
「誰だって怖い」
昼前 診察と抜糸
診察台に上がると恐怖で体がこわばる
子宮の収縮と状態もよいとのこと
抜糸はちくりちくりとやっぱり痛い
「あいた!いたた!」
ふたたび騒がしい患者になる
部屋に戻り
巡回してきた若い看護師さんと話す
「子どもを産みたいと思いますか?」
「えー 切ったり縫ったりは怖くて・・・。」
やっぱり看護婦さんだって怖いんだ
そういえば
初日に訪ねてくれた看護師の友人も
実習で切るところを見たとき
倒れそうになったと言っていた
「名前をつける」
夫とりんごをかじりながら
ふたりの名前を考える
あまり使われない字はやめよう
パソコンで簡単に出てこないと不便だ
短縮されて変なニックネームが
つかない名前にしよう
結局は妊娠中から有力候補だった
「陸」と「海」になった
パソコンで出ないわけはない
説明も簡単だし 自分でも
小さいうちに書けるようになる
縮めようにも縮まらない
いい名前だ
自然や動物が好きな私たちの
仲間になるのだから
今度はどちらをどちらにするかだ
妊娠中 左下の陸は動かず
右上にいた海は居心地が悪いのか
逆子になったり戻ったりしていた
大地のようにどっしり落ち着いて欲しいと
海を心の中で「陸」と呼んでいた
しかし 出てきてみると逆転
陸の体調が安定するように「陸」
落ち着いている海を「海」とした
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