「わたしの権利 ぼくの権利」 北村年子
①わたしには、対等な人間として、
尊厳をもってあつかわれる権利がある。
あなたはこの世にたったひとつの、
かけがえのない、たいせつないのち。
誰も、あなたの心や体を傷つけたり、
いじめたり、差別してはいけない。
②わたしには、自分の感情と意見をもち、
それを表す権利がある。「自己表明権」
自分の感じたこと、思ったことを、
自由に、人に言ったり
発表したりしてよい。
自分の気持ちを大切にして、
泣いていい、怒っていい、笑っていい、
ありのままのあなたでいい。
③わたしには、
自分の価値を尊重される権利があり、
自分の価値観に耳を傾けてもらい、
まじめにとりあげてもらう権利がある。
「自己尊重権」
誰が何といおうと、
あなたは価値のある存在だ。
いい子でなくても、優等生でなくても、
生きているだけですばらしい、
大切な存在。
そして、他の人からも、
あなたの価値を認めてもらい、
たいせつに扱われ、
安心して生きる権利がある。
④わたしには、
自分にとって大切なものを、
自分で決める権利がある。「自己決定権」
やりたいか、やりたくないか、
ほかの人から強制されずに、
「イエス」「ノー」を自分で決めていい。
自分の人生を、自分で選んで生きていい。
⑤わたしには、まちがいをする権利がある。
完璧じゃなくていい。
不完全でもいい。
まちがえても、失敗してもいい、
何度もやり直す権利がある。
⑥わたしには、考えを変える権利がある
いままでとちがった考え方や
生き方をしてもいい。
新しい自分に変わってもいい。
⑦わたしには、「わかりません」
「できません」という権利がある。
わからないことがあっても、
わかったふりをしなくていい。
できないことは、
無理にしなくてもことわっていい。
⑧わたしには、ほかの人の悩みの種を
自分の責任にされることを
ことわる権利がある。
あなたのせいで起こったわけではない
問題を、「おまえのせいで…」
「あんたがいるから…」って
非難されたり文句を言われても、
自分が悪いと思わなくていい。
その人の苦しみや悲しみは
その人自身の問題。
あなたが自分を責めなくていい。
⑨わたしには、
自分にとって必要な休息や
遊びの時間、自由な時間を
持つ権利がある。
つかれたときには休んでいい、
ボーッとしたり、
好きなことをして遊んだり、
自分のための時間を楽しんでいい。
そして本当にしんどいときは、
無理しないで、
何もしなくてもいい。
⑩わたしには、
自分の権利を行使する自由と
行使しない自由がある。
自分のいいたいこと、やりたいことを、
いつ、どこで、どんなふうに
実行するかしないか、
自分でえらんで決めていい。
実行しなくても、
あなたの権利は決してなくならない。
「おかあさんがもっと自分を好きになる本」より
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