大切なライバル

ふたりが小学3年の頃

保護者会で

陸の担任の先生が

「どんな子どもになって欲しいですか」と

親たちに質問した

「優しい子になってほしい」

という答えが多かったと思う


順番が来て 

「どういう風という理想像はないが

 小学校の時代に

 いい事も 悪い事も

いろいろな経験をして欲しい」と言った


実際 楽しい事も 悔しい事も

意地悪をしたことも

されたこともあっただろう

心配した時期もあったけれど

おしなべてふたりとも

友達が好きで 学校が好きで

楽しんでいた

勉強でも スポーツでも

よいライバルがいて

そのライバルが大切な友達だった


運動会前に

リレーで競っているうちの

ひとりが休んだ時

ふたりは真顔で

「大切なライバルだから

 早く良くなって欲しい」と言った

私はそんなふたりがまぶしかった



だいたい子どもというものは

「親の目が届かないところ」

で育っていくんです。

河合速雄

朝日新聞 折々のことば 2017.5.5



卑怯を憎む心

これをきちんと育てなければいけない。

藤原雅彦お茶の水女子大学教授は

少年期にそれを徹底的に教えられた

父の作家 新田次郎氏は

「弱いものいじめの現場を見たら、

 身を挺してでも弱い者を助けろ」

「見てみぬふりは卑怯だ」

「弱いものを救う時は力を用いてもよい」

と教えた

ただし5つの禁じてがある。

「一つ、大きいものが小さいものを

 ぶん殴っちゃいかん」

「二つ、大勢で一人をやっつけちゃいかん」

「三つ、男が女をぶん殴っちゃいかん」

「四つ、武器を手にしてはいかん」

「五つ、相手が泣き誤ったら

 すぐにやめなくてはいかん」

禁じての理由も全て卑怯だから

かつて男の子は「卑怯」と言われることを一

番の恥とした・・・。

「卑怯を憎む心」

青空通信

双子の子育てや離婚、自分の成長、 他の方々から頂いた言葉、 出会った言葉を綴っています。

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